どの薬局がベスト?タイの主要ドラッグストア10社を目的別に比較!

タイで生活・旅行をするうえで欠かせないのが薬局の存在です。風邪薬やサプリメント、スキンケア用品などを気軽に購入できる薬局は、タイにも多くのチェーン展開があります。しかし、それぞれに特徴があり、取り扱う商品やサービス、価格帯もさまざま。本記事では「外資系薬局(日系)・外資系薬局(日系以外)タイ資本薬局」の3タイプに分類し、主要なチェーン薬局の特徴と選び方をわかりやすく解説します。

タイの薬局の種類とは?

日本では「薬局(調剤薬局)」と「ドラッグストア」が法的に区別されており、調剤の有無や薬剤師の常駐が定義の鍵となりますが、タイではそのような厳密な分類はありません。多くの店舗が「Pharmacy」または「Drugstore」として営業しており、処方薬を扱う本格的な店舗から、化粧品・日用品が中心の店舗まで業態はさまざまです。

そのため、タイの薬局は次のように特徴別で分類するのが実用的です。

  • 外資系薬局 (日系):日本製品が豊富
  • 外資系薬局(日系以外):プロモーション豊富で化粧品や日用品が充実、観光客や若年層に人気
  • タイ資本薬局:ローカル密着型、処方薬やジェネリック薬の取り扱いが多く、価格も比較的安価

それでは、タイプ別に代表的な薬局チェーンを詳しく見ていきましょう。

外資系薬局:日系 (日本語対応・日本人向け)

ブレズ薬局(BLEZ Group)

バンコクを中心にタイ国内で20店舗以上の薬局漢方薬局クリニック2院デンタルクリニックを展開する医療・健康サポート企業です。日本語通訳が常駐する店舗(アソーク店・ソイ33/1漢方薬局)では日本語で相談可能常駐のない店舗でも電話を通じて日本語通訳を利用できるため、タイ語に不安がある方でも安心して相談できます。漢方薬局では、日本のツムラと同等処方の漢方薬を複数扱い、クリニックやデンタルクリニックでも日本語通訳が対応します。

LINE(ブレズ薬局公式アカウント)・電話・メールでは日本語での医薬品購入や健康相談を受け付けており、タイ国内どこへでも商品の配送が可能です。日本語対応と幅広い医療ネットワークを活かし、在タイ日本人の暮らしと健康をトータルにサポートしています。

ツルハドラッグ (Tsuruha Thailand)

2012年にタイ1号店をゲートウェイ・エカマイにオープンし、日本のドラッグストアとしては最も早くタイに進出しました。現在は、バンコク都内を中心に20店舗以上を展開しており、チェンマイやパタヤなど地方都市にも進出しています。店内には日本製品も豊富に取り揃えられており、タイ在住の日本人にも使い慣れた商品が手に入る便利な存在です。

品揃えはマツモトキヨシとよく似ていますが、ツルハでは、薬剤師が常駐している店舗において、薬剤師の指導が必要な医薬品の取り扱いがあります。また、日本のお菓子の取り扱いが豊富な点も特徴です。日本のドラッグストア文化に親しんだ人にとっては安心できる店舗といえるでしょう。

マツモトキヨシ (Matsumoto Kiyoshi Thailand)

「マツキヨ」の愛称で親しまれているマツモトキヨシは、2015年にタイへ進出し、バンコクのCentralPlaza Ladpraoに1号店をオープンしました。現在では、バンコクを中心にタイ全土で27店舗を展開しています。

店内には、ちふれ・DHC・Curelなどの日本製コスメやスキンケア商品、日用品が豊富に揃っており、在タイ日本人にも広く利用されています。輸入品のため日本よりも価格はやや高めですが、デパートの高級ブランドと比べると手頃な価格で、日本のプチプラコスメが手に入るのは大きな魅力です。

異国の地・タイにいながら、日本のドラッグストア感覚でコスメやスキンケア商品を購入できることは、多くの人にとって心強い存在となっています。

外資系薬局:日系以外(化粧品やサプリ、日用品に強みあり)

Watsons (香港資本)

1996年にタイへ進出した香港発のドラッグストアチェーンで、現在では店内に500店舗以上を展開しています。タイ最大のドラッグストアチェーンとして、全国どこに行っても見かけるほどの存在感があります。薬剤師が勤務している店舗では、市販薬の購入も可能です。

店内では、タイ国内外の化粧品ブランドに加え、Watsonsオリジナル商品も豊富に取り扱っています。特に「BUY 1 GET FREE (1個買うと1個無料)」など、お得なプロモーションを頻繁に実施しているのも魅力の一つです。

また、タイらしい天然成分を配合したシャンプーやボディーソープなどのラインナップも充実しており、どこでも手に入る安心感がある点も、旅行者や在住者にとって嬉しいポイントです。

Boots (イギリス資本)

イギリス発のドラッグストアチェーンで、タイ国内に200店舗以上を展開。Watsonsと並ぶ人気を誇り、タイでは第2位の規模を持つドラッグストアチェーンです。

店内ではコスメ・スキンケア・サプリメントなどが充実しているほか、薬剤師が勤務している店舗では、市販薬の購入も可能です。

「イギリス発」と聞くと高価なイメージを持たれているかもしれませんが、価格帯はローカル製品と大きく変わらず、手頃な価格設定です。

また、Bootsオリジナルブランドの商品も豊富でコストパフォーマンスが高い点も魅力。

さらに、年に数回の大柄セールも開催され、お得に商品を購入できるチャンスがあります。

タイ資本薬局:手頃な価格で提供するローカル密着型の店舗が多い

Lab Pharmacy

小~中規模のチェーンですが、タイ国内で着実に店舗数を増やしています。都市部の住宅街や病院近くにあり、基本的な医薬品・処方箋対応に加え、健康食品やOTC医薬品も揃っています。派手さはないものの、実用性の高いローカル薬局として根強い支持があります。

Health Up Pharmacy

ショッピングモールに出店し、人通りの多い場所で気軽に立ち寄れることが特徴。オープンスタイルの店舗で、割引商品には明確な表示があり、まとめ買いによる割引制度など価格面でのメリットが大きいです。コスト重視で買い物したい人におすすめのドラッグストアです。

Siam Pharmacy

バンコクを中心に展開する、医薬品に特化した薬局チェーンです。病院の近くや住宅街に店舗が多く、各種メーカーのサプリメント血圧計などの医療機器薬剤師の指導が必要な医薬品まで、幅広い品揃えが特徴です。

観光客向けというよりは、地域密着型で、日常の医療ニーズに応えるスタイルを採用しており、常駐の薬剤師やスタッフによる丁寧な接客も安心感を与えてくれます。

Lotus Pharmacy

タイ各地に店舗を展開する薬局チェーンで、処方薬やOTC医薬品のほか、健康食品や医療用品なども幅広く取り扱っています。店舗によっては薬剤師が常駐しており、必要に応じた服薬指導が受けられるのも安心。大型スーパー「Lotus’s」に併設されているため、買い物ついでに立ち寄りやすく、地元住民を中心に利用されています。

Save Drug

長年にわたってタイで展開されている老舗のローカル薬局チェーン。処方薬やジェネリック医薬品を中心に、日常的に使いサプリメント・化粧品なども取り扱っており、リーズナブルな価格設定が特徴です。街中や病院周辺で見かけることも多く、地元の人々に親しまれています。

まとめ

タイの薬局は、取り扱う商品やサービス、ターゲット層によって大きく特徴が異なります。日本語での対応や日本製品を求める方には、ブレズ薬局やツルハ、マツモトキヨシなどの日系薬局、化粧品や日用品・店舗の多さを重視する方には海外資本の薬局、薬剤師取り扱い薬をお探しの場合や価格重視の方にはタイ資本の薬局が適しています。滞在スタイルや目的に応じて、上手に薬局を使い分けることで、タイでの生活がより快適で安心なものになるでしょう。

ブレズ薬局では日本語で健康やお薬のご相談を承っております。

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監修:ブレズ薬局

本記事は、タイ・バンコクを中心に多数の店舗を展開する「ブレズ薬局」の監修のもと作成されています。ブレズ薬局では、日本語通訳スタッフが常駐するアソーク店およびソイ33/1店をはじめ、日本人のお客様が安心して医薬品を購入・相談できる環境を整えています。「言葉が通じる安心感」から、在住者・旅行者問わず10年以上にわたり多くの日本人の皆さまにご利用いただいております。

また、ブレズグループではアソークとプロンポンにクリニックも併設しており、日本人スタッフが常駐する中、気軽に受診できる体制を整えています。健康やお薬に関するお悩みがある方は、薬局・クリニックの両面からサポートいたします。

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