タイでの虫刺され対策|現地で買える・デング熱予防法も解説

タイでは一年を通じて蚊に悩まされる場面が多く、特にこれからの雨季(5月〜10月)になるとデング熱などの感染症リスクも高まります。旅行や生活をより安全・快適に過ごすためには、蚊の発生時期や対策方法を正しく知っておくことが重要です。本記事では、タイにおける蚊の状況やデング熱の基礎知識、虫除け対策、ワクチン情報、刺された後のケアまでをまとめてご紹介します。

タイの蚊の状況

タイで蚊が多い時期

雨季(5月〜10月)がピーク

  • タイの雨季は湿度が高く、雨が頻繁に降るため、水たまりができやすくなり、蚊の繁殖に最適な環境になります。
  • 特に 6月〜9月 はデング熱の流行ピークとも重なり、注意が必要です。
  • 雨が降った 2〜3日後 に蚊が一斉に羽化することもあります。

乾季・暑季(11月〜4月)は比較的少ない

  • 乾季は蚊の活動がやや落ち着きますが、完全にいなくなるわけではなく、都市部の水たまりや建物内では通年見られます

蚊が多い場所

自然・屋外エリア

  • 公園、森林、川沿い:自然が多く湿気がある場所ではネッタイシマカやヤブカが多く生息します。
  • 農村地域やバンコク郊外:雨水がたまりやすく管理されにくいため、蚊の繁殖率が高いです。

住宅地・都市部

特にバンコクなどの都市部でも、以下のような場所で蚊が多く発生します。

  • ベランダに置かれた植木鉢の受け皿
  • 屋上の貯水槽
  • 建設現場や空き地のゴミにたまった水
  • エアコンの排水トレイ

室内・施設内

  • ネッタイシマカ(デング熱を媒介する蚊)は 昼間に活動 するため、屋内でも注意が必要です。
  • ホテルやレストランなどでも、蚊取り線香や電気式蚊除けを備えている施設が増えていますが、刺される可能性はゼロではありません。
時期発生傾向
雨季(5月~10月)蚊の活動ピーク、特に注意が必要
乾季(11月~4月)比較的少ないが、油断は禁物

場所蚊の多さ
自然の多い場所(公園・森林・川沿い)非常に多い(観光・登山時に注意)
都市部住宅街普通~多め(特に水たまり周辺)
屋内昼間でも油断できない

デング熱の現状

デング熱とは?

  • 原因ウイルス:デングウイルス
  • 媒介する蚊:ネッタイシマカ(Aedes aegypti)
  • 感染経路:ウイルスを持った蚊に刺されることで感染。人から人へは感染しません
  • 流行時期:蚊が媒介する雨季(5月〜10月)に流行
  • 潜伏期間:2~14日(通常3~7日)
  • 初期症状:高熱(39~40℃)・激しい頭痛・関節痛・筋肉痛・発疹・吐き気・嘔吐
  • 重症化のリスク:2回目以降の感染では、血小板減少による出血・血圧低下・臓器不全などの重篤な症状に進行することがあります。また妊婦さんや小さなお子様は、重症化しやすい傾向があります。
  • 解熱鎮痛剤:出血傾向を高めるので、アセトアミノフェン以外のお薬(イブプロフェン・ロキソプロフェン・アスピリン系など)を飲んではいけません。タイレノールなどを服用するようにしてください。

デング熱ウイルスを媒介する蚊(ネッタイシマカ)の特性

  • 昼間明るいときに活動し、暗くなると休んでいます。
  • 都市部や都市近郊の水たまりを好み、そこで子孫を増やします。

予防対策

蚊除け予防方法

  • 服装:長袖・長ズボンで肌を隠してください。
  • 室内対策:エアコン、蚊帳、網戸の使用で蚊の侵入を防ぎましょう。
  • 繁殖源を除去:水たまり(植木鉢や観葉植物のトレイ、空き缶など)をなくす
  • 虫除け用品を使用
  • ワクチン接種

蚊除け用品

DEETとは、虫除け成分として世界的に使用されている化学物質です。日本ではDEET濃度が12%を超える製品は医薬品扱いとなるため、一般的には販売・輸入できません。一方、タイでは高濃度(20~30%以上)のDEET配合製品が多数流通しており、より強力な虫除けが必要な地域(熱帯など)で重宝されています。

虫除けスプレー 

Soffell 80ml Deet 12%:オレンジの香り・花の香り・レモングラスの香りと香りを選べる虫除けスプレーです。安価でコンビニでも手軽に購入可能です。

アバイブーベ 虫除けスプレー :ユーカリオイルとシトロネラオイル(13.18%)配合の虫除けアロマスプレー。化学薬品を使用していないので肌を痛めたり、被れたりする心配がありません。

Baby Green Organic 40ml:オーガニックの虫除けスプレーです。カモミールとラベンダーの2種類あります。香りも優しいので赤ちゃんにも安心してお使い下さい

虫除けクリーム

Biore GUARD Mos Block Serum:花王がタイで先行販売しました、日本未発売の虫除けクリームです。シリコンオイルが蚊が止まりにくい肌の状態にする新発想新技術の蚊除けです。殺虫成分のDEET不使用で、お肌に優しくお子様も一緒に使えます。ほんのりバラの香りとラベンダーの香りの2種類。

ご紹介したスプレーのほかにも、さらに効果の高い虫除けスプレー(20~30%以上のDEET配合製品)をご用意しております。

ワクチン接種

デング熱ワクチンは、タイ国内の病院やクリニックで接種が可能です。ブレズクリニックでも、事前予約制にてワクチン接種を受け付けております。ご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

蚊に刺された後の対応

薬局で薬を購入

  • 抗ヒスタミン入り塗り薬:アレルギー反応の原因となる「ヒスタミン」の働きを抑える塗り薬です。軽い痒みや、腫れがそれほど酷くない場合に適しています。
  • ステロイド入り塗り薬:炎症をしっかり押さえる効果のある塗り薬です。痒みや赤みが強い場合や、腫れが広がっている場合にはステロイド入りの塗り薬がおすすめです。ステロイドには様々な強さがありますので、症状に合ったものを選ぶためには薬剤師に相談することをおすすめします。

病院受診

異変を感じたら早期に医療機関に受診することが望ましいです。

まとめ

タイでの生活や旅行中に、蚊によるトラブルを完全に避けることは難しいかもしれませんが、正しい知識と対策を講じることでリスクは大幅に軽減できます。特に雨季には、デング熱などの感染症にも十分注意し、虫除けスプレーや適切な服装、室内対策などをしっかり行いましょう。また、必要に応じてワクチン接種や早めの医療機関受診も検討してください。健康で安心なタイライフを送るために、日頃からの備えを大切にしていきましょう!

ブレズ薬局では、日本語でのお薬相談が可能です。虫に刺された後に何か気になること(痒み、腫れなどの異変)があった際は、お気軽にお問い合わせください。

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※現在日本語通訳常駐店舗は「アソーク店」「ソイ33/1漢方薬局」でございます。その他店舗では、お電話にて日本語通訳サービスを行っております。

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監修:ブレズ薬局

本記事は、タイ・バンコクを中心に多数の店舗を展開する「ブレズ薬局」の監修のもと作成されています。ブレズ薬局では、日本語通訳スタッフが常駐するアソーク店およびソイ33/1店をはじめ、日本人のお客様が安心して医薬品を購入・相談できる環境を整えています。「言葉が通じる安心感」から、在住者・旅行者問わず10年以上にわたり多くの日本人の皆さまにご利用いただいております。

また、ブレズグループではアソークとプロンポンにクリニックも併設しており、日本人スタッフが常駐する中、気軽に受診できる体制を整えています。健康やお薬に関するお悩みがある方は、薬局・クリニックの両面からサポートいたします。

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